本当は教会<家族 1
教会よりも、家族の関係を大切にすることの方が大切だ、とはっきり教えられたことは、私にとって本当によかった、と思います。
普通に考えたら、夫婦や家族のことを第一にするのは当然のことなのかもしれませんが、私には、そういう考えを思いつくことすら難しかったのです。
結婚前、夫婦についての学びをしていた時にも、「まず第一に夫(妻)との関係を大切にしましょう」ということがあって、私にとってはそのことが新鮮でした。その学びの本には、子どもとの関係よりも先に、夫婦の関係を優先するように書いてありました。
私の両親は、どう考えても仕事や教会、子どもの学校や勉強のことをまず優先して生きていたと思うのです。
もちろん、子どもが3人もいて、仕事もしていて、教会の奉仕もたくさんあって…という生活をしていたら、夫婦の関係を大切にする暇なんてなかったのかもしれません。
両親が、色々なことを犠牲にして、私や妹たちを育ててくれた、ということは、本当に感謝なことだな…と、やっと最近思えるようになってきました。(でも、未だに、「もっとこうして欲しかった」という思いの方が強くなる時が多く、自分の子どもっぽさにがっかりします。)
きっと父も母も、教会のことより、夫婦の関係を大切にしていい、(しなくてはならない)ということなんて、思いもよらなかったのではないか、と思うのです。
夫婦の関係や、家族のことより、教会のことを優先することが、神様に従うことだと信じきっていた。
でも、父と母が、お互いの関係をもっと大切にしてくれていたら、きっとうちの家族はもう少しあたたかい家庭だったのではないか、と思います。
「家族みんなで教会に行っている」という、形だけ神様に従っている家族ではなくて、「家族があたたかく愛し合う」という、目には見えにくいけれど、神様が聖書で言っていることを実践する家族になる、ということの難しさと大切さを、今更ながら、考えています。