奉仕の犠牲になるクリスチャンホームの子ども5
ある牧師家庭のクリスチャン2世の友達はずっと、「クリスマスが嫌いだった」そうです。
クリスマスはいつも両親が忙しそうにしていて、構ってもらえなかった。自分も教会の手伝いをしなければならず、クリスマスを楽しんだ記憶がない。
だから今でもクリスマスが近づくと、ちょっと憂鬱になる、と言っていました。
時々、学校の先生の子どもが荒れたり、ぐれたりする、というのを聞きますが、他の子どもにかかりっきりで、自分の子どもに目をかける暇がなくなってしまう、というのは分かる気がします。
牧師にとっては、クリスマスは一年の中でも一大イベントで、毎週何かしら教会で行事があり、自分の子どもどころではない、というのは、まあ、牧師なんだから仕方がないかなあとも思います。
でも、子どもにとってクリスマスは誕生日に次ぐ楽しみなイベントであるはずなのに、よりによってクリスチャンホームの子どもが、クリスマスが嫌いになるって、悲しすぎますよね…
親が教会の奉仕で忙しい。
教会のことでイライラしている。
教会のことばかりで、自分を見てくれない。
そういう思いをしたことがあるクリスチャン2世は、少なくないと思うのです。
そして、そのことが教会を離れる原因の一つになることも、大いにあるのでは、と思います。
教会は、この、奉仕の犠牲になるクリスチャンホームのことを、もっと向き合って考えていく必要があるのではないかと感じています。